10月号 栗山監督、横田禅師対談より
出逢いによって、人生の刺激が生まれ
出逢いによって、本物になる機会が与えられる
謙虚に、楽しんで、全力で取り組めばこそ
その出逢いは宝物になる。
対談記事冒頭の大谷翔平の言葉に、先のワールドカップの決勝戦開始直前に、チームメイトに向けて伝えた言葉がある。
「憧れるのを辞めましょう。憧れてしまっては越えられないので・・・」という言葉。
常に、前向きに、試練に挑戦して世界で大活躍する大谷翔平から発された言葉にベンチはハッとしたのではないだろうか。僕も、この言葉を聞いた時、さすがのメンタリティーや!と感動するとともに徳山先生から常々「自信を持ってください。そしてそれを家庭から伝えてください」と言われているのを思い出した。
信じるとはどういうことか。
最善の手を打ち続けることはもちろんだが、今回栗山監督が実行した「真心を伝える。そして相手の真心を信じて待ち続ける」ということが非常に大切だと感じた。
今であれば、お客様のことを信じる事が出来ているか。共に働くチームや会社のことを信じる事が出来ているか。
常々、天才性やら運命やら、霊性やらという会話が当たり前の場にいる中で、可能性を信じる事が出来ているか。改めて自問自答した。
横田禅師が、仏道に入るきっかけになった言葉があるそうだ。
師の言葉。
「今日お集まりの皆様はみんな仏様です」
その言葉の意味を横田禅師はこう紐解く。
「その人の持っている無限の可能性や素晴らしさ。それをこちらが手を合わせて拝む。つまり信じる。こちらが何かをしてあげようと想うよりも相手が良い方向に芽を出していくことを信じて拝む。願う。祈る。」
誰かにやれと言われてやるものではない。
自分で決めて、その為には何が必要かを考えて、行動するから楽しいのだ。
そして、横田禅師はこうも言っていた
【修行=楽しいという価値観を育む】
これまでのように厳しい修行の先にサトリをえるという時代ではなくなっているのだろう。
謙虚さ 素直さ 楽しさ
それらを忘れず、出逢いに感謝して、自分と相手の可能性を信じて真心で生きていきたい。
僕たちは世界に誇れる何かを持っているのだから。
玄氣