木鶏会

木鶏会感想文 運鈍根 総リードを読んで

運 それは巡り合わせ

鈍 それは粘り強さ

根 それは根気、根性

をいうとのことだ。

 

『若い人』の御多分に洩れず、私もはじめてこの言葉に触れた。

正直、最初の印象としては『昭和くさい おじさんくさい』だ。

特に、音の響き。うんどんこん?うどんこん?どすこいどすこいー。

 

だが、考えてみれば今ここに至るまでの自分のプロセスも運鈍根に他ならない。

私自身は、多少、目立つ事を厭わない性格なところもあり、

常に親父に連れられて、大人たちの中で可愛がられていた故についつい背伸びをしがちで、渋い経験、思慮の伴わない思いつきの行動にでがちである。(ただし、この瞬発力は私の強みでもあるので自己賛美は盛大に行う所存である)

 

その軽さを戒めるが如く、20代は自分で選んだ巡り合わせの中で、ぼちぼちと粘り強さと根気強さを鍛える事が出来た。

その結果、ここリアルインサイトでも塾生の皆さまと仲良くさせていただく事が出来光栄の極みである。

(正直、あの五年をもう一度味わいたいか?と問われると全くのごめんだと言いたい所だが、どうしようもなく惹かれてまたやるのだろう笑)

 

さて、これから冬が来る。春も来る。

特に根を張ると言う事に重きをおきたい。

徳山先生が伝えるガイアコード論においても、最も重要であるは根である。

 

植物の育成においても然り。根を張る大地を決めたなら(この場を選ぶ事を運とする)、そこから逃げ出そうとしてもしょうがない。一度張ろうとした根をやり直すことは致命傷になる事もある。(一方で、余りにもカチコチに固まった岩盤の上に根を張る事も容易ではない故見極めは肝心だ)

 

雨風を受けつつ根を張るのみだ。

その鈍なる努力が実を結ぶのはしばらく先の事なので、すぐに果実を得ようと焦る気持ちは、よくよく鎮めるべし。

あれもやりたい、これもやりたいと涎を垂らしてぼーっとしている暇があったら、『勝手な限界を決めずやるべし』だ。

 

運鈍根 

スマートでなくてもいいではないか。

どんな困難にも揺るぐことの無い根を張ろう。

実りの秋が楽しみである。

玄氣-GENKI-

-木鶏会