木鶏会

木鶏会感想文「愛するところに人生の希望は生まれる」を読んで

これが本当の愛の実践なんだよな…と少し重たいため息が出る。

真正面から子どもたちに向き合っているお二人への感動と共に

焦りを感じる自分がいる。

今の自分の生活では『臭いものに蓋をする』どころか

そんな現実は見て見ぬふりの毎日だ。

会社もお客様も良い人ばっかりなので、ある意味ぬるま湯なのだ。

中学の同じクラスのやつで、九九が覚えられず、

授業についていけず3年生になるころには、

金髪にして授業中歩き回って、[センコー]たちを

ぶんぶん吹っ飛ばしているやつがいた。

小学生の時一緒にレスリングを

していたこともあり、自分とは結構仲が良くて、

掃除中に取っ組みあってたりしていたのがいい思い出だ。

すごく性根のいいやつだったけど、家庭環境は

荒れているようだったし、高校も早退して早く

にあちこちで働いていた。

自分が大学卒業後、地元に戻って農業者になり

街中をトラクターで走っていると、

向こうは家の解体工事をしていたりで、

目があってお互いにやっと笑っていたのが懐かしい。

で、家庭環境の負の連鎖について。

どこまでが、自分で思い描いてきた青写真の

人生なのかはわからないが、厳しい環境に

あえて飛び込んできた勇敢な冒険者達。

社会システムから歪み出たアウトロー?

成人式で日本国の国旗背負ってギンギンに

個性剥き出しの彼らの方がよほどイカしている。

上っ面飾って(?)社会の歯車に

なっている自分よりも一発逆転の打点は高そうだ。

親の辛さを感じとり無償の愛を与え続けてきた

子ども達が輝ける世界をどうやって作ろうか。

今はまだ本気で関わる接点が作れていないのだけれど、

いつかその時には相手を「一人前の人間として尊敬している。」と

全力で正面から向き合える自分でありたいとおもう。

目の奥にある切なさと怯えが、

深い愛との出逢いで溶かされますように。

負けん!!!(いや、争うなよ)

玄氣-GENKI-

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