これが本当の愛の実践なんだよな…と少し重たいため息が出る。
真正面から子どもたちに向き合っているお二人への感動と共に
焦りを感じる自分がいる。
今の自分の生活では『臭いものに蓋をする』どころか
そんな現実は見て見ぬふりの毎日だ。
会社もお客様も良い人ばっかりなので、ある意味ぬるま湯なのだ。
中学の同じクラスのやつで、九九が覚えられず、
授業についていけず3年生になるころには、
金髪にして授業中歩き回って、[センコー]たちを
ぶんぶん吹っ飛ばしているやつがいた。
小学生の時一緒にレスリングを
していたこともあり、自分とは結構仲が良くて、
掃除中に取っ組みあってたりしていたのがいい思い出だ。
すごく性根のいいやつだったけど、家庭環境は
荒れているようだったし、高校も早退して早く
にあちこちで働いていた。
自分が大学卒業後、地元に戻って農業者になり
街中をトラクターで走っていると、
向こうは家の解体工事をしていたりで、
目があってお互いにやっと笑っていたのが懐かしい。
で、家庭環境の負の連鎖について。
どこまでが、自分で思い描いてきた青写真の
人生なのかはわからないが、厳しい環境に
あえて飛び込んできた勇敢な冒険者達。
社会システムから歪み出たアウトロー?
成人式で日本国の国旗背負ってギンギンに
個性剥き出しの彼らの方がよほどイカしている。
上っ面飾って(?)社会の歯車に
なっている自分よりも一発逆転の打点は高そうだ。
親の辛さを感じとり無償の愛を与え続けてきた
子ども達が輝ける世界をどうやって作ろうか。
今はまだ本気で関わる接点が作れていないのだけれど、
いつかその時には相手を「一人前の人間として尊敬している。」と
全力で正面から向き合える自分でありたいとおもう。
目の奥にある切なさと怯えが、
深い愛との出逢いで溶かされますように。
負けん!!!(いや、争うなよ)
玄氣-GENKI-